単位はmmです
210は21cm、300は30cmです
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書き順
枠 210x300 の長方形を書きます。
解答用紙はこの四角の枠だけです。
寸法も書いてはいません。
はじめに上下の余白をとります。
上から15、下から15で横線を引きます。
上限線、下限線としておきます。
15でなければならいわけではありません。
上12、下15を取る人もいますし、
上20、下20取る人もいます。
一行の文字数が増えれば10,10の方がいい時も
あります。
ここでは15,15にして、中を180にしたほうが計算し
やすいし、上下同じほうが見かけもいい、覚えやすいと
思いましたので15,15にしました。
上限線、下限線の間を4等分線を引きます。 上から45,45,45の三本線です。
上から1番線、2番線、3番線としておきます。
上限線から2番線までは90で、180の中心線です。
上限線から3番線までは135です。
この3本の線は、寸法の目安になりますし、
本文は定型なので、何の字が何番線にどの程度
かかるかは決まっています。
覚えると、一行をきちんとおさめることができます。
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各行の中心線を書いていきます。
本文4行目の中心線を入れます。
枠の縦のながさを測ります。
210ですので同じ長さを右から測って
縦線を書きます。
次は本文1行目です。
4行目の位置から左端の長さは300−210=90
ですので、この長さで4行目より右に縦線を引きます。
慣れたら左から90,90,120の間隔で線を引きます。
試験の時、迷ったら枠の縦の長さを測ってください。
その長さを本文4行目の線の位置にします。
本文は4行ですから1行目と4行目の間を3等分して
30,30,30の間隔で2本線を引きます。
本文2行目の中心線は枠の中心線です。
2行目がいつも中心線になるとは限りません。
本文の配置、行数によって違います。
余白の行が中心にくることもあります。
要はどこを中心におくと全体の配置がきちんと
おさまるのかで決まります。
ここでは本文2行目にしています。
参考まで。
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次はタイトル行です。
用紙の右の部分は210−90=120です 120を3等分すれば40ですから、枠線の右から40を
測ってタイトル中心線を引きます。
次は受賞者名の行です。
これも40にしたいのですが40にすると受賞者名の行の
左の余白が広すぎますので2mm多く本文によせます。
タイトル行より42に線を引きます。
タイトル行と本文1行目の間隔は38です。
右から、40、42、38と覚えておきます
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次は年月日と、贈呈者名の行です。
本文4行目から左は90ですので90÷3=30に
したいのですが、これも余白の調整の関係で 本文4行目から、28,28、34として線を入れます。
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次は本分の文字幅です
本文の文字の幅は10,10の20にします
覚えやすいでしょう。
4行の中心線の両側に10,10の線を引きます。
上限線、下限線の不要なところは消して、本文の枠を
あらわします。
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次は贈呈者名の行です。
贈呈者名の行の高さは、上限線から15下がった
ところに短い横線を引いてここから始めます。
贈呈者の役職名は85の長さにします。
○□高等学校長として7文字x12≒85です
15+85=100ですから、2番線より10下がりです。
ここで横線。
贈呈者氏名は下限線より20に横線を引きます。
贈呈者名の長さは60になります。
4字x15=60としておきます。
上は15+85=100
下は60+20=80
で、ちょうど180になります。
赤の点線は印鑑のかわりですので22x22で下限線に
合わせています
試験のときは最後に赤のサインペンで、点線でなく実線で
書きますので、練習の時は線をかかないか、鉛筆か
シャープペンで印鑑の線を引いたら、最後に印鑑の
線を消して、赤のサインペンで書き直してください。
2mmだけ文字に重ねるように書いています。
賞状の印鑑は普通、30角〜45角ですが、ここは試験用に
24が妥当なのでしょうが、見やすくするため22にしています。
印鑑は氏名の文字に重ねてはいけないという人もいますが 印鑑偽造防止のため重ねる意見が多いです。ここでは少し
重ねています。
重ねても離れてもいいし、下限線から離れてもいいのですが、
下限線より下はいけません。
ここでは下限線に合わせています。
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贈呈者の文字幅は、本文が10+10=20ですので
9+9=18の幅で線を引きます。
筆耕の賞状では贈呈者の巾は、本本分より大きく
受賞者より小さいのですが、試験では本文と
贈呈者名の幅にこだわってはいません。
ただ、贈呈者名を太くすること、字間をあけること
によって、大きく見せていると思います。
ここでは本文より片側1づつ小さくしていくために、
9にしています。
贈呈者役職名の幅は8+8=16
両側に線を引きます。
四方に斜線を引いていますが、これは外形を見る線です
ので引く必要はありませんが、恰好いいし、賞状を書いて
いるという気持ちになるので、私は引いています。
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次は年月日の幅です。
高さは上限線より10下がって横線を引きます。
斜線と合わないのが不満ですが、計算しやすく
するため10にしています。
それでも不満な方は、平成と書くときに、
2mm上から・・・・・余計な心配は読む人に
迷惑です、すみません。
長さは平成二十七年六月二十三日として
12字x10≒120です
10+120=130ですから3番線より5mm上です。
幅は7+7=14で線を引きます。
年月日の字幅は一番小さくなります。
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次は受賞者名の行です。
受賞者名とタイトル行の字幅は文字の割り付けも
一緒に行います。
入賞名は本文より片側1増えて、11+11=22
として両側に線を入れます。
高さは年月日に合わせて上限線より10に横線、
文字の高さは字幅より2少ない、20にして横線を
引きます。
漢字は右上がりになること、偏と旁からなる字が
多いことなどの理由により、一般に、字幅より高さが
短いです。
活字に慣れている私たちには、字の高さが違うと
いうことは想像もつきませんし、普段はあまり気が
つきませんけれど。
賞、平、年、豊、意、書などの字は、高くなります。
小、山、川、日、田、口、い、へ、などは低いです。
二字目からは、文字間を5取って横線、文字高20を取って
横線を引きます。
上限線から10、20、5、20で55ですから受賞名の
最後は1番線より10下りになります。
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受賞者名は幅12+12=24で線を引き
高さは受賞名より10あけて始めます。
10、22,5、22,5、22,5、22で4字の枠を
作ったらその下の下限線までは12です。
本文1字分の空きですが、10から20くらい
あればいいと思います。
一応、枠を作っておいて、氏名を書き込むときに
増減します。
タイトル行の文字幅は15+15=30幅で、
一番大きな字幅にします。
最初の賞の字は、長いので高さを35にします。
上限線から1字分35を空きとして横線を引き
さらに35で横線、さらに一字分35の空きを作って、
状の字は、高さが短いので25で横線を引いて、
字幅の30幅の線を引きます。
35,35,35,25の間隔です。
全部で130ですから3番線の5上りになります。
その下の余白は4+45=50です。
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最後に年月日の文字の割り付け、
文字の長さに合わせてください。
10くらい余ってもいいです。
平成、年、月は長く、数字、日は短いです。
贈呈者役職名を割り付けます。
贈呈者氏名の割り付けます。
氏名は文字の間を2から3あけます。
それから本文の文字の割り付けをします。
本文は4段に分かれていますから1行の目安は
一段3文字として3x4=12文字です。
ただし、一段について漢字は2字半、ひらがなは3字半、
漢字2字とひらがな1字で一段を目安にするといいと思います。
つめて書く場合のひらがなは4字です。
はじめのあなたの「あ」、これを賞しの「これ」、「賞」は
大きくなります
長い字、短い字がありますので、字の高さをそれに
合わせます。
文字の行の枠ができたら余白を見てみましょう。
外枠とタイトルの文字枠の余白は40−15=25です。
これに対して贈呈者の文字枠と左枠線までの長さは
34−9=25です。
同じなんです。
偶然ではありません。
最初に原稿を作る時、同じになるように計算して
作ったのだと思います。
年月日の右は28−10−7=11
左は28−7−9=12でほぼ同じです。
なぜ同じではないかというと、中心線を先に決めて
余白を計算したからです。
厳密に正確にしたいなら、間隔を28.5、27.5の
間隔にすればよかったのですが、そこまで複雑に
する意味はないと考えました。
1mmの誤差は、行間の空白に吸収できると
考えました。
筆耕を仕事で行う時は、初めからmm単位で余白を
合わせながら、中心の線を引きますので、1mmの
違いも生じません。
レイアウトのサンプル集もありますので参考に
して作られたらいいと思います。
試験では上の図の方法でいいと思います。
本文各行の空きは10です。
受賞者名の左の空きは38−10−12=16
右の空きは42−12−15=15でほぼ同じです。
一応、余白がきちんと取られているということに
なります。
あとは、本文の仮名の補助線を6、4の割合で
引くと一応、終わります。
仮名の補助線は5,5や7,3でとる人もいますが、
漢字とのメリハリをつけるためここでは6,4に
しています。
試験では字の下書きをすることはできませんので、
問題と割り付けの文字数があっているかどうかを
確認してから、左から順に書きます。
この割り付け図の作成の順番は、これに従う必要は
ありません。
初めての人が分かりやすい方法をと思って書いただけです。
一回書けば、書く順番はもっと書きやすい順番に変わる
はずですから。
文字幅を中心線から両側に均等に書いていますが、
字によっても違いますが、左は空いてもかまいませんが、
右は枠につけるか少し(1から2mm程度)でることがときどき
あります。
試験は枠内に収める気持ちで書いて、右払いが1mmか
2mm出るところがあっても大丈夫だと思います。
これで割り付けを終わります。
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長たらしい説明を読んでくださって、
ありがとうございます。
実際に書けば簡単ですし、書けば賞状の
構成も理解できます。
割り付けができれば試験に通るというものでは
ありませんが、割り付けなしに通ることは難しいと
思います。
採点の基準はわかりませんが、1級実技1問に対し100点です。
そのうち90点が合格ラインだといわれています。
合格ラインが上がるため、2級まであまり気が付かなかった
文字の配置や余白の取り方が、突然大きな壁となって
現れるのでしょう。
割り付けをして書けば、70点はもらえると思います。
(個人的な想像です。)
ここまでやれば70点として、あと20点は、個々の
書く字の精度高め、完成度を高くしていけば、
合格の
希望は生まれます。
中心も大丈夫。
余白も心配しなくていい。
芸術のように墨の濃淡も気にしなくていい。
書きながら全体の構成を考える必要もない。
左から書けば紙を汚すさないですむ。
あとは枡目の中に問題に合わせて、とめ、はね、はらい、を
丁寧に書き込こんでいけば75点はつけてくれるでしょう。
一生懸命練習して、一生懸命書いたと見えれば、採点者も
人ですから80点はつけてくれるのではないかと思います。
100点になる必要はない。95点もいらない。
あと10点、10点だけなら、僕だってできる、私だって努力
できる、そう思っていただけたら、このページを書いた
甲斐があるというものです。
点数はすべてではありませんが、点数の目標が
あれば、努力の方針も自然に決まると思います。
ご活躍をお祈りいたします。
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